株式会社中野石材

加西市で「お墓じまい」～新たな場所での供養

2021.02.01

ご依頼主は、神奈川県横浜市にお住いのご長男様で、この度お父様が亡くなられたご報告と、加西のお墓には納骨はしない旨と、横浜にお墓を建てたのでそちらに納骨するので、加西のお墓を撤去してほしいとのことでご連絡をいただきました。

このお墓は8年前にご長男様のお父様（加西市在住）からのご依頼でお墓（生前墓）を建てさせていただきました。

お父様は、ご長男様が横浜に住んでいて加西市には帰ってこないことも分かってはいましたが、年に何回かは帰ってきて面倒を見てくれるだろうと思って、地元加西でお墓を建てました。

その時にはお父様は９０代後半でした。

たぶん自分のことや家族のことを思って、お父様なりの終活を進めていたのかもしれませんし、やはり自分が生まれ育ったこの加西の地で眠りたいとも思っていたのかもしれません。

私の勝手な想像ですが、もしかしたら「生まれ育った場所で眠りたい」が一番の本音かもしれません。

しかしそのお墓に一度も納骨されることなくお墓の撤去をするというのは、なんともいえない複雑な気持ちになりました。

ご長男様も私と同様に、お父様のそういった気持ちでお墓を建てたのではないかと言われていましたが、しかし現実は自分たちがいつでもお参りに行ける環境の所でお墓を持つことを選択されました。

 

寂しい気持ちにはなりましたが、新しい場所で安らかに眠ってほしいです。